肩の痛み

 

肩が上がらない等という時は、当然、肩関節の機能が障害されています。

肩関節も施術の対象に含まれるのですが、根本の原因を肩関節周囲だけと決めつけないことは大事です。

上肢は首の影響で不調が出ることはよくあります。

 

例えば、棘上筋という肩の筋肉は、精神疲労とも関係があるとされます。

もちろん上肢の使いすぎということもあります。

それも無自覚な場合が多いです。

 

 

問題の原因が何かを問診・検査で患者さんと一緒に明らかにしていきます。

原因が何か見当がついたら、回復の方向へ誘導しやすくなります。

一歩一歩の歩みになりますが、症状だけでなく全身的なより良い状態を目指して参ります。

 

 


四十肩・五十肩

「肩が上がらない。四十肩・五十肩では…?」とのご相談をよくいただきます。

原因は肩関節周囲とは限らないとは言うものの、肩関節周囲では実際何が起きているのか?

心配な方が多いです。

当然ですよね。

そこで、代表的なものを紹介してまいります。

今回は四十肩・五十肩。

よく聞きますが、肩関節は機能的にどんな不具合が生じているのでしょうか?

 

肩関節周囲は筋肉が複雑に関係します。

その為、どれか一つ筋肉が硬く緊張して正常なバランスが崩れただけでも、肩関節は上手く動かなくなります。

肩関節は上腕骨の球状のところと肩甲骨の浅いくぼみで出来ています。

浅いくぼみと球面ですから、関節の安定は筋肉が頼みです。

その頼みの筋肉のバランスが崩れると、上腕骨の球面が上手く転がらずに引っかかってしまいます。

それによって、肩が上がらないということが出てきます。

四十肩・五十肩という場合はこのような不具合であることが多いです。

 

このようなケースでは、体幹骨格を調整した後に肩関節周囲の筋肉のバランスを調整します。

ただし、四十肩・五十肩と言う場合はすぐに治そうとしないで、治るのを待つということが大事です。

なぜならば、本当の原因が肩関節周囲の筋肉ではなく、年齢による体の変化であることもあるからです。

 

靭帯はホルモンの影響を受けます。

精神疲労が筋力を弱化している場合もあります。

急いで治そうとせずに、丁寧に体をケアし、健やかに生活することを心がけていくのが必要なこともあるのです。

 

四十肩・五十肩に関連することが多い筋肉

※この他にも肩関節の運動には、広背筋や大胸筋、三角筋等、多くの筋肉が関わります

肩甲下筋

棘下筋

小円筋(上)

大円筋(下)

棘上筋