野口晴哉氏の整体を通称して「野口整体」と言うことがあります。
野口氏自身は単に「整体」と呼んでいました。
この野口氏の整体の一番の特徴は何かと言いますと、「経過」を重んじることではないかと思います。
病気などの不調も体の調整作用として捉え、健康の働きの一部としました。
ですから、症状を無理に抑え込むのではなく調整作用がスムーズに経過する事を求めていきます。
ただし、放置するのとは違い必要な経過を辿れるように体の癖を修正しました。
これによって、病を経過する事をある意味で鍛錬として生かし丈夫になっていくことを追及します。
病を不健康状態ではなく、健康の一部としたところに野口氏の慧眼を感じます。
整体って何?要は体を整える事全般を指します。
しかし、その理論も哲学も様々でひとくくりには出来ません。
例えるなら、「武道」とか「球技」みたいな感じでしょう。
野口晴哉氏とその整体については、また機会を改めて取り上げていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考文献:『野口晴哉著作全集 第1巻』(全生社)
参考:野口晴哉公式サイト