今回は「呼吸の間隙」についてです。
「呼吸の間隙」とは息を吐いて吸いに移る間際のことです。
この時は刺激を非常に受け入れやすくなります。
この呼吸の間隙を活かしたオステオパシー手技があります。
硬くなっている関節の最も緩む肢位で、患者さんに深呼吸をしてもらいます。
吐いたところで息を止めていると、硬くなった関節が自動調節をします。
この手技は呼吸の間隙を意図的に作り出して調整作用を促す方法です。
また、頭蓋骨調整では一次呼吸モーションと呼ばれる動きを調整しますが、
この時は一次呼吸モーションの中間点で調整を行います。
どちらも呼吸の間隙に乗じて身体の調整作用を引き出します。
この呼吸の働きをいかしてセルフケアを行うことも可能です。
例えば、ストレッチの際に深呼吸を吐いたところで5~10秒止めます。
(※ストレッチは気持ちの良い程度で行ってください。
あまりに延ばし方が強い方法は推奨しません。)
これだけでも、いつものストレッチ運動とは違った深いケアになります。
宜しければご参考になさってください!