私には「先生」が何人かいます。
生業であるマニュアルメディスン施術の先生、先輩方。
そして、今回のタイトルにある「先生」は武術の先生です。
私は趣味で中国武術の「韓氏意拳」というのを習っています。
先生が仙台で稽古会をするときは、会場の手配をしたり、受付をしたりします。
ある日のこと、先生を送迎する車内でこんなことを言われました。
「施術者はテクニシャンになったらダメだよ」
…技術に走るなということかな?
「テクニシャンになってる時の見分け方わかる?」
「わかりません…。」
「術者が自分のペースで施術して、受ける人のペースに合わせていない時はテクニシャンになってる」
「施術の頻度のことですか??」
「もちろん、いつ施術受けに来るかというこもあるけど、一回の施術の中でも受ける人に合わせないで自分のやりたいことやるようならダメ。テクニシャンになってる。結局は自分の見たいように相手を観ることになるから、相手のことがわからない。それでは良くならないよね。とはいっても、施術の舵取りは術者だから、相手の言いなりでもダメ。」
なるほど…。
ぐうの音も出ないとはこのことです。
というわけで、より良い施術が出来るよう、ますます励んで参ります。
さとう接骨治療室