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続・リハビリ日記「足から全身への影響を考える」

最終回を迎えたはずのリハビリ日記が帰って参りました。

怪我をした左足は、やはりまだ本調子ではなく、リハビリをしています。

(歩くのが遅く、下肢の力の伝わり方がスムーズではありません。当然、走れません…)

 

さて、体は一つながりで一か所の不具合が思わぬところに影響することがあります。

現在よりも歩行の偏りが強かったある日のことです。

突如、左の耳がおかしくなりました。

音が二重に聞こえ、耳の中で音が変に響く感じです。

 

耳の中の不調でしたら、耳鼻科に行こうと思うのですが、筋骨格系の不調が原因かもしれません。

試しに、耳の穴に指を入れて口を開いたり閉じたりし、顎関節の動きをみると、左右の運動が違っていました。

ひとまず、筋骨格系の不調としてケアすることにしました。

 

耳の不調というと、側頭骨、頚椎4番と耳、中耳炎と仙骨、左右の偏りなどが考えられます。

側頭骨の動きに左右差あり、頚椎4番あたりが固くなっているし、腰の動きにも偏りがあります。

左足の怪我が原因であろうと思われるので、下から順にケアして様子をみることにしました。

調べてみると、やはり左の仙腸関節に可動域制限がありましたので、自分で調整しました。

少しすると、ふと首がコキッと鳴り、その後数時間かけて徐々に耳が正常になりました。

 

ささいな症例ですが、離れたところからの影響を考えるうえで興味深い出来事でした。

 

体は一つながりです。

たとえば、首が痛いからといって、首が原因とは限りません。

部分の問題ではなく、一人の全身の問題として捉えたいものです。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

さとう接骨治療室

 

 

 

写真:Sandy Millar

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