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「施術は不思議でも、オカルトではない」

 

世の中に不思議なことはあります。

心霊現象とか、スピリチュアルとか、興味深いです。

私も少なからず関心がありますが、手技療法の技術については不思議なことではないようにしています。

治癒は自然の働きなので神業の領域と言えます。そういう意味では不思議であるともいえますが、私たちの施術は解剖学とか、生理学とか、そういうことで一応の説明がつきます。

何故良くなったのか説明がつかないこともありますが、それでも考えるのは大事です。

 

私が不思議なことをしないようにしているのは、自分への戒めです。

施術を不思議なことにしてしまうと、考えるのをやめてしまうかもしれません。

また誇大妄想になってしまうこともあるかもしれません。

荒唐無稽なことも好きなので、なおさら気をつけています。

 

人の身体について医学でわかっていることは、せいぜい10%と言われています。

医学が進歩すると分かることも増える一方で、今までの誤りや、新たな発見も出てきますので、まだまだ未開であります。

だからつい不思議なことを求めてしまうことも出てきます。

また不思議なことをして良くなる場合が結構あり、結果オーライで超常現象の施術を追いかけてしまう人もいます。

良くなれば何でもよいとも言えるのですが、良くなるのか悪くなるのかの責任を放棄してしまうことになってはいけません。

 

治療院の施術はあくまで人の営みとして、当たり前のことを行うのがよいと思います。

そもそも当たり前のことですら人知を超えています。

超常現象を追いかける前に、生理学、解剖学、運動学等、我々療術業者の前には厳然たる大事な基礎があります。

私はまずは当たり前の事を修めていこうと勉強しています。

 

もちろん、自然への敬意というか畏怖を忘れてはいけません。

まれに超常現象かということもありますが、あえて求めるものではありません。

一生懸命やっていたら、何かのご褒美かおまけのようにそういうことが起こるという程度に留めておきたいものです。

これは私の今現在の考えで、他を否定するものではありませんので、悪しからずご容赦ください。

(常識が覆されるような発見があるかもしれませんので、否定できないところはあります)

 

施術を受けて不思議に思われたなら、ぜひご質問ください。

その場で確答できない場合でも、調べておきます。

どしどし施術のご用命ください。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

 

さとう接骨治療室

 

写真:Christina Deravedisian