肩こりや腰の硬い時に「もみほぐす」とマッサージをすることがあります。
注意したいのは、肉屋さんで売っている肉と、生きた体の筋肉は違うということです。
コリをほぐすと言っても、ミートテンダライザーで叩くようなことはいけません。
なぜなら、マッサージ等の手技療法で筋肉が緩むのは神経の働きによるものだからです。
例えば伸張反射ということがありますが、筋肉は引き伸ばされると筋肉の中にある神経の反射によって緊張を緩める働きがあります。
この性質があるため、ストレッチをした際に筋肉が緩み、血流や神経伝達が促されて、疲労の回復やウォーミングアップが出来るわけです。
強く伸ばしたり、押したりすればその分よく反応するのかというと逆です。
強すぎる刺激の場合は体が防御して硬くなったり、または鈍くなって弛んでしまいます。
もちろん、世の中には私の知らない未知の療法があり、強押し施術で名人もいるかもしれないので、強い刺激で高い効果のあるものもあるかもしれません。
しかし、特殊な場合でなければ強い刺激は体にとって負担の部分が大きいと考えておくのがよいでしょう。
ご自分でストレッチやマッサージをする場合は、心地よい程度に適度に優しくじっくりと行うことをおススメします。
よかったら参考になさってください。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室
写真:Khoa Pham