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「大腰筋ってどこ?」

 

テレビや雑誌等の健康情報で「大腰筋」という筋肉をご存知の方も多いと思います。

健康や運動に関心のある方にはお馴染みですが、あらためてどんな筋肉か見ていきます。

 

大腰筋は簡単に言うと、腰の背骨と太腿の骨を繋ぐ筋肉で、股関節を屈曲する働きをします。

日常生活だと、歩く時や階段を昇る時などに脚を引き上げるのが大腰筋です。

体幹部と下肢を繋ぐ筋肉であり、体幹の安定性や運動能力の向上に重要なのでスポーツの分野でしばしば取り上げられます。また、歩行に欠かせない筋肉なので介護予防の機能訓練にも欠かせないところの一つです。

歩いたり走ったりという日常生活を送る上でとても重要な筋肉です。

機能を低下させないように、よく歩くことやエクササイズをすることは大切です。

 

大腰筋のトラブルでよく見られることの一つに腰痛があります。

デスクワーク等で長時間にわたり股関節屈曲が続いた為に大腰筋が短縮して硬くなってしまうことがあります。

大腰筋は腰の背骨から出ますので、硬くなると腰が硬くなり腰痛の原因になります。

また、腰方形筋という腰の筋肉に接することも見逃せない点です。

大腰筋が硬くなったりすると接している腰方形筋も制限を受けます。

座位での姿勢保持に腰方形筋は大事です。その筋肉が制限されると、デスクワークでの腰部への負荷は増々強くなっしまいます。

さらに腰方形筋は胸腰筋膜の要です。大腰筋から、腰方形筋、胸腰筋膜と不調が拡がってしまうと首が痛いとか、太ももの裏側がつらいということにも繋がってきます。

 

大腰筋だけでなく、その関連に注目して運動やエクササイズをしてみるとまた一つ深い効果が得られるかと思います。

よかったら参考になさってください。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

さとう接骨治療室

 

 

写真:Bewakoof.com Official

・大腰筋 後ろから

 胸椎12番・腰椎1~5番の横に出た突起から出ます。

・大腰筋 前から

 大腿骨の内側付け根付近に付着します。