健康を保つには、病気にならない工夫よりも、上手に身体を鍛える工夫の方が大事です。
では如何に体を鍛えるか?
最近はウェイトトレーニングやジョギングなどのフィットネスが趣味の方も増えているようです。
これは確かに身体を鍛えるのに効率が良さそうです。
ウェイトトレーニングが趣味の方が治療室に来られると、確かに筋肉は発達し、いわゆる筋力は強いようです。
しかし、筋力テストや動作分析で神経伝達や全身の協調性に問題が見られることがあります。
重い重量を持ち上げられるのに歩き方がチグハグしていたり、体勢の立て直しが遅れてしまうようでは
本末転倒ではないでしょうか。
この現象は一般のスポーツ愛好家の方にも見られますが、アスリートと呼ばれる人たちにも見られるのです。
鍛え方が理に適っていなかったのではないかと思います。
フィットネス愛好家の皆さんは、大きな筋肉が硬くならないようにしていますが、
骨格のケアが考えに入っていないように感じます。
背骨や骨盤の微調整は細かな筋肉で行われます。
大きな筋肉だけではウェイトトレーニングの記録としては良くても、健康の面からは必ずしも良くありません。
背骨が硬くなると、運動の連鎖や協調性、神経伝達にも影響が出てパフォーマンスが低下します。
体を鍛えるなら、大きい筋肉と共に、小さい筋肉、骨格の微調整を考慮に入れて行うとより良い成果が表れるでしょう。
椎骨の間がスムーズに動くように、背骨を前後、左右、捻じりの運動で動かしてみましょう。
いろいろ動かしてみて動きのわるいところをよく動かすようにします。
背骨を動かすと骨盤も連動して動くようになります。
ポイントはじっくりと焦らず、ゆっくりと深く息をしながら行うことです。
この運動は単純ですが、ウェイトトレーニングで鍛えた方もうまく出来ずに難儀します。
しかし、上手く出来るとスポーツにも良い影響が出てきます。
フィットネスはもちろん良いのですが、同時に体の弾力性を保つよう鍛えるのが健康の為には良いと思っています。
日常生活がより快適に行われるよう鍛えていきましょう。