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「安心について『ポリヴェーガル理論入門』の入門②」

『ポリヴェーガル理論入門』のレビューの二回目です。

今回は「安心」の重要性についてです。

ポリヴェーガル理論の根幹には「安全」があります。

 

 

前回、ストレスと自律神経の反応について紹介しました。

ストレスのある状況、安全でない安心できない環境では「健康」「成長」「回復」が阻害されると言います。

ですから、「健康」「成長」「回復」の為には安全で安心できる環境が必要です。

環境には当然、人間関係も含まれます。

 

安心できない環境要因の一つに低周波の音を上げています。

自然界に於いては低周波の音は危機に関連します。

地震、地鳴り、水害、外敵の唸り声等、低い音は不安をもたらします。

逆に、女性の声等の比較的高い音域は安心につながると報告されています。

これは母親の声が連想されるからだと考えられます。

 

また人間関係においては、背を向ける、アイコンタクトの欠如等が不安をもたらします。

「敵ではない、仲間だ」というサインが、患者に対しては特に必要となるのです。

ポリヴェーガル理論を取り入れた治療では、低周波を避け、高周波音域の音楽、明確なアイコンタクトと優しい話し方が重要とされています。

 

患者の安心できる環境を用意する。ポリヴェーガル理論で特に強調されていることです。

このことは患者の治療のみならず、日常生活においても重要です。

家庭内の誰かが萎縮していないか?

お互いに安心できるサインを出し合っているか?

子どもの発育にふさわしい環境であるか?

こんなことは当たり前なのでしょうが、当たり前すぎると疎かになることもあります。

 

お互いの「健康」「成長」「回復」の為に、安心と安全に注意していきたいものです。

 

皆様の健康を願います。

 

本日も皆様よろしくお願い致します!