デスクワークをしていると、臀部の筋肉が自分の体重で圧迫されます。
それも長い時間になると、臀部の筋肉への負担が蓄積されます。
臀部の筋肉は骨盤を安定させる働きがあるため、
殿筋群への負荷が蓄積され筋力が弱くなると骨盤の安定性にも影響が出てきます。
ぎっくり腰と呼ばれる腰部の痛みの原因の一つに骨盤の安定性の低下があります。
ホルモンの影響で靭帯が弛むために、骨盤の安定性に影響が出ることもありますが、
やはり、最も身近な原因は臀部の筋力です。
腰痛予防の為に、臀部の筋肉の弾力を保つことは大事です。
治療院でのケアはもちろん有効ですが、日常のケアやエクササイズはより大事です。
セルフケアとしてポピュラーなものとして、セルフマッサージあります。
最近はフォームローラーを使う方が多いようです。
フォームローラーやテニスボールで臀部の筋肉をマッサージする際の、
注意点をご紹介いたします。
臀部の筋肉は外側に厚く大きな筋肉があります。
そのため深部の筋肉まで充分な刺戟を届かせるために、
つい無理な力でぐいぐいとマッサージしてしまう方が多いです。
お気持ちは分かるのですが、よくないです。
強い力を加えると筋肉は緊張してしまうので、グイグイ押すのは効率が悪い方法です。
リラックスしながら、じっくりと圧を加えて、臀部の深い所まで力が届くようにしてください。
そして、やり過ぎないこと、刺激を求めないことに注意して下さい。
やり過ぎると、骨格のバランスが崩れる、筋肉が痛む、筋緊張が強くなる等の不具合が生じてしまいます。
刺激を求めると、目的が筋肉の弾力と筋力の回復でなくなってしまいます。
気持ちの良いマッサージであっても、時に身体を痛めます。
私の経験上、本当にそういう事はあります。
慰安でなく、あくまでもケアであり手当てとして行うことが大事です。
皆様の健康を願います。