「膝崩れ、膝折れについて」

患者さんから膝崩れ、膝折れについてご質問いただきました。

医療機関を受診し脳には異常がないけど、膝崩れを起こしてしまうのはどういう事が考えられるのか?

※先ずは医療機関の受診で脳神経の異常がなくてよかったです。

 

私たちの業務範囲では、太腿の前側の筋肉の力が抜けてしまう要素があるとみます。

その原因として代表的なことをいくつかご紹介します。

 

・太ももの筋肉の筋膜に不調がある(トリガーポイント)

筋肉への負担が蓄積して、筋肉を覆う筋膜に不調が発生してしまった場合、膝崩れや大腿前面に痛みが生じることがあります。筋・筋膜へのアプローチで解消することが一般的です。

 

・腰椎に不調がある

大腿前面の筋肉(大腿四頭筋)の運動神経は腰椎から筋肉へと分布します。

腰椎への負荷が、運動神経への負荷となり、筋肉と神経の連携を阻害し膝崩れとなることがあります。

腰椎部へのアプローチが一般的です。

 

・鼠径靭帯の緊張

鼠径部にある靭帯が緊張してしまい、大腿前面への神経を圧迫し、筋肉と神経の連携を阻害し膝崩れとなることがあります。

鼠径靭帯の付着する恥骨と、鼠径靭帯へのアプローチが一般的です。

 

・大腰筋の緊張

腰椎と大腿骨を繋ぐ、大腰筋という筋肉があります。

この筋肉が緊張して、大腿前面への神経を圧迫し、筋肉と神経の連携を阻害し膝崩れとなることがあります。

この場合は大腰筋の緊張をとりのぞくアプローチが一般的です。

 

以上、膝崩れの原因として考えられることを4つご紹介しました。

他にもありますので、あくまで代表的なものです。

※深刻な疾患が隠れている事もありますので、まずは医療機関での検査が安心です。

脳神経、神経内科が受診先の選択肢になるかと思います。

 

不安のある方の参考になればうれしいです。

皆様の幸せを願います!

 

 

さとう接骨治療室 佐藤智紀