施術の実際(適応や症例)

 お読みいただきありがとうございます。 今回は身体運動における感覚の要、「固有受容覚」についてです。 「固有受容覚」とは、自分の身体の位置や動き、力の入れ具合等を感じる感覚です。 受容器は主に筋肉や関節にあります。 固有受容覚は身体の動かし方や、器用さに関わります。 スポーツやダンスのように大きく動くときは体幹・四肢の位置を感じ取り、...

「四十肩・五十肩で腕が上がらない」とのご相談をよくいただきます。 よく聞きますが、肩関節は機能的にどんな不具合が生じているのでしょうか? 肩関節周囲では実際何が起きているのか? 肩関節周囲は筋肉が複雑に関係します。 その為、どれか一つ筋肉が硬く緊張して正常なバランスが崩れただけでも、肩関節は上手く動かなくなります。...

膝痛 当治療室の患者様の膝痛で、数例あった症状を紹介いたします。 正座やしゃがむような深く膝を曲げる姿勢・動作が痛いケースです。 慢性的に痛む、ご高齢の方の場合でも、月に2~3回程度の通院を半年程継続し、正座が出来るようになりました。 ※慢性痛の場合、ケガというよりは癖・習慣の側面が強く調整に時間がかかります。...

首がツラいという方は多いです。そういう時には何が効果的か? 米国の医療専門誌に寄せられた報告によると、筋肉を弛めるよりも、脊柱の調整が効果的だそうです。 さらにエクササイズを加えるとなお良いということです。 私の経験上も、首の痛みには脊柱の調整が、より効果が高いと思います。 考えてみれば当然です。...

私たちの手技療法は、刺激が小さい為に「何をしているのかわからない」と言われることがあります。 人間の体は物ではないので、強い力が必ずしも良いとは言えません。 小さい力でそっと動かす方が、良く反応してくれることは実は多いのです。 なぜならば、身体は強い力を入れられると防御しようとして、かえって動かないという事が起こります。...

肘が痛い時、どこが原因でしょう? どんな不具合も痛いところが原因とは限りません。 当たり前ですが、肘が痛いなら肘の問題は見なくてはなりません。 しかし、運動器の評価は「上下二関節」は診るのが原則です。 肘ならば手首と肩です。 手首が動かない為に肘に負担が掛かり痛めることがあります。 肩が原因の事もあります。 隣の関節の影響は無視できません。...

「肩が上がらない」として、代表的な不具合を紹介してまいりました。 4回目は鎖骨です。 鎖骨は肩甲骨と関節し、肩甲骨と体幹部(胸骨)をつなぐ大事な骨です。 鎖骨の動きも肩関節周囲の運動では非常に大事です。 鎖骨と肩甲骨の間の動きが制限されると腕が上がらなくなります。 上腕骨の全体的な運動は肩関節と肩甲骨の動きが合わさって出来ます。...
肩関節の不具合について、3回目です。 今回は肋骨と肩の動きについてです。 肋骨と肩関節の動きは関係あるのかと思われるかもしれません。 肩関節は肩甲骨と上腕骨の関節ですから当然の疑問です。 肋骨関係あるの? あります! 肩甲骨は肋骨の上にあります。 肩甲骨と肋骨は筋肉で繋がっており、肩甲骨の位置を安定させるのはこれらの筋肉です。...
「肩が上がらない」とのご相談をよくいただきます。 原因は肩関節周囲とは限らないとは言うものの、肩関節周囲では実際何が起きているのか? 心配な方が多いです。 当然ですよね。 そこで、代表的なものを紹介してまいります。 今回は四十肩・五十肩。 よく聞きますが、肩関節は機能的にどんな不具合が生じているのでしょうか?...
肩が上がらないという時は、肩関節の機能が障害されています。 当然、肩関節も施術の対象に含まれるのですが、根本の原因を肩関節周囲だけと決めつけないことは大事です。 上肢は首の影響で不調が出ることはよくあります。 また、棘上筋という肩の筋肉は、精神疲労とも関係があるとされます。 もちろん上肢の使いすぎということもあります。...

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