「ひざ痛で正座が出来ないとは」

膝痛

当治療室の患者様の膝痛で、数例あった症状を紹介いたします。

正座やしゃがむような深く膝を曲げる姿勢・動作が痛いケースです。

慢性的に痛む、ご高齢の方の場合でも、月に2~3回程度の通院を半年程継続し、正座が出来るようになりました。

※慢性痛の場合、ケガというよりは癖・習慣の側面が強く調整に時間がかかります。

※変形がひどい場合などは、改善が難しいこともあります。

 

深く曲げると痛む…。

膝は深く曲げた時、下腿部は内旋します

この動きが悪くなると、正座のような深く曲げる動きが困難になります。

ですから、この回旋の運動が出来るように調整します。

どこを施術するかは、その方に応じ進めていきますので一概には言えませんが、方針はいつも同じです。

「全体のバランスをみて、調整する」

膝関節の運動制限でも、最低でも股関節、足関節は診なくてはいけません。

 

部分の痛みも全身的な調整が必要

多くの場合、ある箇所の動きが悪いならば、他の所が動き過ぎています。

動き過ぎの代償として、動きを制限していることが考えられるのです。

また、逆に制限の代償として動き過ぎていることもあります。

お互いに悪いなりにバランスをとっているので、原因となっている所を調整しないと本当に良くなることは難しいのです。

 

膝痛に関連する所

膝痛に関連することが多く、施術の対象となりやすい箇所を紹介します。

足関節・股関節…膝関節に隣接しますので、影響は大きいです。

骨盤…前述の股関節は骨盤と大腿骨の関節です。骨盤のアンバランスの為に膝が痛むことは充分にありえます。

足根骨…足首から下の骨です。足根骨のバランスが崩れると、足関節(足首)から上のバランスに影響します。膝にも負担がかかります。

腰椎…骨盤のバランス、下肢の筋肉の神経が出るところとして重要です。

頸椎…頸椎の2番・3番は脊髄硬という脊髄を包む膜を介して骨盤に影響することが推測されます。離れていて意外に思うかもしれませんが、頸椎も原因になるところです。

(※個別に診ていくと他にもあります)

 

まとめ。

膝痛も膝だけでなく全身のバランスを診ていくことが大事です。

慢性痛の場合は癖や習慣も直す必要がありますので、焦らずに時間をかけて調整するのがよいです。

 

徒手療法で出来ることは限られていますが、お役に立てることもあります。

ご来院お待ちしております。

 

 

さとう接骨治療室 佐藤智紀