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「まずよく感じよう」

 

脳科学が盛んになり、一時は頭脳偏重のような空気もありましたが、さらに研究が進むと身体との関連も見えてきて、とても興味深いです。

脳は身体を通して外の世界を知ります。

外界の情報を得るには身体が無くてはなりません。

脳よりも先に体が感じ、脳は身体の感じたことや反応をもとに状況を判断します。

言うなれば、脳にとっては身体は外界の頼みの綱です。

他方、身体は中枢神経からの指令によって様々な行動を起こします。

脳も身体も、持ちつ持たれつで、どちらが優位ということはないのです。

 

また、ある実験では、動こうとする時、脳が反応する前に身体は準備に入っていることがわかりました。

全て脳が指令を出しているように思っておりましたが、実際には「頭より先に身体が動く」という方が事実のようです。

脳には調整と認識等の役割があると言えますが、感じることと動き始めの準備等は身体が先です。

 

私たちの手技療法で施術の度に行う特殊な筋力テストは、

(※筋肉のパワーでなく、反応・反射を診る検査法です。)

ほとんどの場合、ご本人はどの筋肉の反応が遅れているかを意識していません。

筋力テストをしてみて、明確に認識できる場合が多いです。

 

現代社会は頭脳が優位で体は疎かにされる傾向があります。

脳は身体のすべてを知っているように誤解してしまいます。

感じたことを蔑ろに生活し、思わぬ不調に見舞われるということが出てきます。

もちろん、万全の体調であっても不慮の出来事はありえます。

しかし、身体の状態を整え、身体の感性を鈍らせないことでそのリスクはずっと低くなるのではないかと思います。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

さとう接骨治療室