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免疫と筋骨格系

COVID-19の影響が続いています。

昨年からのオミクロン株の発生で、ちょっとした風邪にも敏感になる世情です。

罹ってしまったら、体調不良に加え、色々な規則に従うことになります。

弱り目に祟り目、罹りたくないものです。

今回は罹る前のお話です。

 

言うまでもなく、免疫力というのはとても大事です。

外部から侵入した細菌やウィルス、また癌細胞にと健康を保つ大事な働きです。

 

免疫には細胞性免疫と液性免疫という、大きく分けて二つの免疫があります。

・「細胞性免疫」というのは、マクロファージ、細胞傷害性T細胞などの細胞が活性化され、病原体に感染した異常細胞を攻撃・排除します。

・「液性免疫」は抗体が主役の免疫です。

侵入してきた細菌やウィルスなどの異物に対する抗体を作り、抗体が主として異物を排除します。

 

免疫力を保つにはどうしたらよいか?

規則正しい生活、適度な運動、栄養のバランス、過度のストレスを避ける等等…。

いわゆる「健康的な生活」が免疫力を保つのに必要なことです。

免疫力というと、栄養を摂ること、休息をとることがまず思いつくかもしれません。

実は筋骨格系もとても大事な要素です。

 

筋骨格系に不調があると免疫器官へもストレスがかかります。

骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節といった免疫器官と筋骨格系は位置的に密接です。

骨髄は骨の中、胸腺は胸骨の裏側、脾臓は腹部の左上で肋骨のすぐ下、リンパ節は頸部(鎖骨上)・腋窩・鼠径部にあります。

たとえば、リンパ節が硬く凝り固まった筋肉に囲まれたらどうでしょう?

また、脾臓で白血球をつくったものの、筋骨格系に不調があり体液循環がうまくいかないとしたら?

免疫系が十分に働くことは難しくなります。

 

筋骨格系には運動と身体の支持機能の他にも体液循環で大事な役割があります。

「ふくらはぎは第二の心臓」などと言われるように、心臓・血管のもつ血液循環を補助します。

筋肉の収縮、弛緩によって生じる圧力、呼吸によって生じる胸の中の圧力の変化、体の外からのマッサージ刺激などはリンパ管の働きを補助し、リンパ液を流す助けます。

筋骨格系を丈夫に柔軟に保つことで免疫系が働きやすくなります。

 

もちろん現代の医療の中心は医薬による化学療法です。

しかし、医薬に頼る前の段階では、手技療法にもお役に立てることがあります。

健康の基本は生活習慣と身体のケアです。

出来るだけ、医療にかからないで健康を保ちたいものです。

 

 

 

さとう接骨治療室