今回は座り方についてのヒントです。
骨盤を後傾させて、仙骨が椅子の座面につくような座り方を「仙骨座り」等と呼びます。
よくない座り方の代表みたいなものです。
椅子に腰かけてスマートフォンを使う時などによく見られます。
背中も丸く猫背の姿勢になりますので、腰にも肩にも首にも負担がかかります。
さらに良くないのは座面に仙骨がつくことで、荷重してしまうことです。
仙骨に荷重したまま、長時間座ると仙骨の動きを硬くしてしまいます。
坐骨で立つように。
仙骨座りはやめましょう。
仙骨と後頭骨は脊髄硬膜という膜を介して繋がっています。
仙骨に長時間の負荷がかかると、後頭骨の動きも硬くなってしまいます。
後頭骨は頭蓋骨と脊椎との接点であり、頭蓋骨の動きにも、脳脊髄液の循環の面でも大事なところです。
仙骨を介して、後頭骨の動きが悪くなった場合に想定される不調としては、首の痛みと頭痛があります。
これらの不調は仕事の効率を下げ、疲れやすくもなります。
また、女性の場合は月経前の骨盤の変動を妨げてしまうので、PMSの不調を助長してしまうことがあります。
では、どうしたらよいか?
坐骨で椅子の座面に立つように座ってください。
頭は上方に引き上げられ、背筋も伸びます。
坐骨で座面を押すようにすると感じがつかみやすいかと思います。
筋骨格系だけでなく、神経も物理的な負荷から解放されます。
仙骨座りのクセがあるようでしたら、そのデメリットを理解し、坐骨で座るように心がけてください。
せっかく施術や運動等で体をケアしても、こうした良くない習慣があると、体を壊してしまいますのでご注意ください。
皆様の健康を願います。
さとう接骨治療室