皆さんは一日何時間の睡眠が適度だと考えていますか?
治療室の問診票ですと、6時間睡眠と書かれる方が大半です。
6時間の睡眠をとれていれば、まずは問題ないといえるでしょう。
しかし、さらに大事にしたいのは時間帯です。
漢方では、様々な体の働きのエネルギーが高まったり低くなったりする時間帯があるとされています。
この時間帯と体の働きの関係を表した「子午流注(しごるちゅう)」という考えがあります。
たとえば、朝の5時~7時は大腸経の働きが高まり、腎経は低調になります。
この周期は睡眠をとる際にも重要です。
「子午流注」で睡眠を考えると、23時までに就寝することが体を休める上ではとても重要です。
23時~午前1時は「胆経」の時間で、胆汁の分泌・排泄が活発になります。
この時間に体を休めない習慣があると、胆嚢や肝臓の病気になりやすいと言われています。
午前1時~午前3時は「肝経」の時間です。
この時間帯の睡眠は、肝臓の解毒作用によって全身の血液をきれいにすると考えられています。
お酒や砂糖のように肝臓に負担をかける物を控えることも大事です。
午前3時~午前5時は「肺経」の時間です。
肺も睡眠で休ませることは、日中に空気を取り込むのに大切です。
睡眠は長さも大切ですが、時間帯はより重要です。
早く眠りましょう。
ちなみに、私は22時には眠っています。
朝は少し早くて、4時半まで睡眠です。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室
写真:Kate Stone Matheson(https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/white-cat-sleeps-under-white-comforter-uy5t-CJuIK4?utm_content=creditShareLink&utm_medium=referral&utm_source=unsplash)