· 

「病は気から、というけれど」

「病は気から」といいますが、本当にその通りだと思います。

身近なので、ついどういう意味かということが曖昧になってしまいます。

大きく二つの見方があるように思います。

東洋医学から見た「気」の不調和が病になっていく見方と、精神的なストレスで気持ちが乱れることが病気になるという見方です。

一般に馴染みの考え方は、気持ちの乱れの方でしょう。

(東洋医学的な気の乱れは、心のストレスだけでなく、体へのストレス、環境との不調和など包括的な見方です。

いわゆる「気の持ちよう」だけで何とかなる話ではありません)

 

今回は精神的なストレスや感情の乱れが体に与える影響について少し考えていきます。

怒りや憎しみ、不安などの感情によってストレスホルモンが分泌されます。

コルチゾルというのが有名ですね。

コルチゾルの働きは、肝臓での糖の新生,脂肪の分解,タンパク質代謝,血糖上昇作用,抗炎症および免疫抑制などにも関与します。生体にとって必須のホルモンです。

いいことばかりのようですが、何事も過剰はいけません。

過剰なストレスによってコルチゾルが慢性的に多い状態になると、不眠症,うつ病などのメンタルへの影響や,生活習慣病などのストレス関連疾患にもつながると考えられています。

 

コルチゾルに限らず、ホルモンは作用が大きいため、過不足は不具合のもとです。

必要な時に必要なだけが健康上大切なことです。

 

コルチゾルはストレスによって誘発されますので、怒りや憎しみ、不安は程々にしなくてはなりません。

どの感情にも意味があるのですが、物事を処理したらサッと流してしまうか、冷静に状況に対応するのがよいです。

ネガティブな感情によって血糖値が不安定になったり、眠れなかったり、単純に色々な不調が出てきます。

ゆくゆくは大病に繋がります。

いつまでも抱えていても心にも体にも悪いのです。

 

仏教で「三毒」貪欲、瞋恚(怒り憎しみ)、愚痴というのがありますが、本当に毒です。

 

今日もはりきって参りましょう。

 

皆様のご健康とご多幸を願います

 

 

 

さとう接骨治療室