野口整体の見方で、背骨は心身の状況を表すというのがあります。
たとえば、胸椎5番は発汗です。
冷房や秋風で汗を冷やしたりすると異常がでるといわれており、私の経験上もそういうことはあります。
さて、表題の頭の疲れ、精神の疲れについてです。
お盆時期は、親戚が集まったり、帰省したりといつもとは違う気疲れがあった方もいたかと思います。
そうした頭や心の状況が表れるのは、頸椎だと1番と2番と言われています。
特に2番は可動性があるのでよく表れるようです。
(1番は動き自体が小さいので、あまり表れないようです。
1番の異常がはっきり出るというのは警戒した方がよいかもしれません)
1番2番は体の状況ではなく、頭の状況が表れるとはいえ、その異常は体に及びます。
首の動きが制限されること、また後頭骨にも直接的な影響があるので、後頭骨と脊髄硬膜でリンクする仙骨が制限されることは十分に考えられます。
それがもとで首が回らなくなったり、腰痛になったりすることもあります。
カイロプラクティックの応用運動機能学の考えですと、精神の疲れは棘上筋、肩甲下筋に出るといわれています。
この筋肉は4つある回旋筋腱板のうちの2つで、肩関節の滑らかな動きに欠かせません。
デスクワークで肩関節の動きが悪くなるのは、主に姿勢の問題ですが、精神的な疲れも関わることがあると考えられます。
セルフケアとしては、後頭下を緩めるようにすることです。
目を休めるのも上部頸椎を緩めるのによいです。
涼しくなってきたら、後頭下の蒸しタオルがよいです。
夏なら冷たいタオルで目を休める、頭頂部に冷たいタオルを置くのもよいです。
冷水で濡らして絞るくらいのものがよいです。
頭の疲れ、精神の疲れは体に密接な影響があります。
ホッとする時間、ケアする機会を設けて、体に異常が残らないようにしたいものです。
よかったら参考になさってください。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室