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「骨盤は動くか」

 

骨盤は動くかというと、動きます。

もちろん四肢の骨のような可動性はありませんが、動きます。

いろいろな説がありますが、例えば仙骨の動きなら、私たちが参考にしているのは、3つの方向の運動です。

 

①斜めの軸での運動

②仙椎2番の高さを横軸とした前後うなずき運動

③上下方向の運動

 

これらの3つの動きが融合して、仙骨が動いているという見方をします。

仙骨は背骨の土台となるので、仙骨に制限があると背骨全体に直接的な影響があります。

 

骨盤の運動を考えた場合、恥骨結合も大事なところです。

左右の寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)は、歩行時などに恥骨結合を横軸として左右交互の回転運動が起こります。

寛骨には股関節があり、恥骨結合は下肢の動きの重要な運動軸の一つとなります。

ここに可動域制限があると腰痛の原因にもなります。

骨盤の動きは小さいのですが、とても重要です。

 「骨盤調整」と言うと美容痩身がイメージされますが、健康上とても重要です。

 

デスクワーク等の長時間の座位、歩行時の不意のショック、力仕事の繰り返し等、骨盤にストレスが蓄積する場面は多いものです。

骨盤の動きを保つには、今現在、筋・骨格に問題が無いのなら、股関節周囲のストレッチ、それと歩くことです。

 

歩く際には用足しのついでに歩くのではなく、何も持たずに「ただ歩くこと」です。

四肢を伸びやかに動かしながら「ただ歩く」ことが骨盤の弾力を保つには有効です。

通勤や仕事等で良く歩く方は、荷物をリュックタイプにするなどして、左右の運動の差が小さいほうがよいでしょう。

手荷物があると運動の内容が変わってしまいます。

 

よろしければ、ぜひ参考になさってください。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

さとう接骨治療室

 

 

(今回は2021年4月2日の本コラム記事「骨盤は動く」に加筆修正したものです)

・仙骨

・恥骨結合