中年太りの原因は何でしょうか。
よく「代謝が落ちる」と言われていますが、20代から60代まで代謝はほぼ変わらないという論文が2021年に発表されて話題になりました。
つい先日もその話が日経新聞の電子版でとりあげられ、SNSで話題になっています。
ここでいう代謝とは基礎代謝、安静時の消費カロリーのことです。
消費カロリーが変わらないのに、太るのはおかしいと思いますよね。
しかし、中年太りはあります。
代謝は落ちないのに何故太るのか?
歳をとると活動量が低下していく傾向があります。
若い頃のように動けない、体力が続かないので、活動量は低下してしまうということはあります。
代謝は変わらないけど、消費するカロリーは減ってしまうので、その結果太ってしまう。
当然ですね。
さらに、ホルモンの変化があります。
若い頃というのは、体も成長し、組織の新陳代謝が旺盛です。
食事も成長や組織の入れ替えに使われるので、中年より脂肪が蓄積しにくい面はあります。
若者がよく食べるのは、体をつくる作用が旺盛な時期であるからです。
他方、中年以降になると成長は終わります。
ホルモンのバランスも変ります。
運動しても筋肉がつきにくくなったり、脂肪が落ちにくくなったりします。
それで中年太りになっていきます。
ではどうしたらよいか?
中年太りについての健康記事は沢山あるので、細かいことは省きますが、
毎日の適度な運動習慣、食事は脂質を控えめにする、ビタミン・ミネラルの摂取にも注意する。
どれも当たり前のことです。
中年太りの解消は生活習慣の見直しがカギです。
若者のダイエットとは違います。
無理なく継続し、より健康に留意した取り組みが必要です。
見た目の問題ではなく、基礎的な健康の改善につなげていくことが大事です。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室