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「甘い物は好きだけど、糖断ちをしてみよう」

 

野口整体のうち、野口裕之師のやり方では糖断ちをすすめる時期があります。

糖断ちとは、砂糖、コーヒー、アルコールを一定期間摂らない稽古法・養生法です。

糖断ちの時期は個人個人で多少のずれがありますが、大雑把に言うと、立春の頃、梅雨の前、秋分の頃です。

確かめ方も専門的な技術があり、それに従って行います。

 

私も以前は厳密に行っていたのですが、最近は思うところあってあまりやっていませんでした。

生活の中にあまり専門的な技術を必要としたくないし、あまり厳密に捉えて生活を委縮させるのもいけないと思います。

しかし、糖断ちは生理学的にも理に適っています。

砂糖は血糖値の乱高下を招き、また覚醒作用も強いです。

コーヒーのカフェインはアドレナリン・ノルアドレナリンの分泌を促し、興奮状態を作り出します。

アルコールは神経、血管、肝臓等に負荷がかかります。

もちろん、それぞれのメリットも大きいのですが、作用が強いためにデメリットもあります。

一定期間の糖断ちは健康上の意義は大きいと思います。

 

前述の通り厳密な糖断ちには思うところがありやっていませんでしたが、あえてやらないでいて見えたことがあります。

糖断ちの時期になると、コーヒーがきつくてあまり欲しくないし、なんとなく甘い物にも手が伸びなくなります。

お酒は元々あまり飲まないのですが、飲む人の話では何となく要らなくなるそうです。

そこで、まず欲しいか欲しくないかを感じたうえで技術的に確かめてみることにしました。

 

この数日は、まずコーヒーが欲しくない。

さらに昨日から甘いお菓子がキツく感じます。

確かめると糖断ちに入っていました。

欲しくない物をなんとなく惰性で摂るのはいけませんので、欲しくなるまで糖断ちすることにしました。

こうした取り組み方だと、糖断ちは体の要求を大切にする訓練になります。

生活は技術よりも先にまず感じることだと思った次第です。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

さとう接骨治療室

 

 

 

写真:HoaLuu