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「温泉に入ると何がおこるのか」

 

今回は民間療法としての温泉についてです。

温泉に入ると温まるといいます。

もちろん温まるのですが、これは入浴による外からの温熱効果だけではなく、しばしば体の内側からも熱が発生しているような温かさを感じます。運動や食事の後のように、対内で熱を発生している温かさです。

外からの温熱効果だけでしたら、自宅の入浴と同じくらいで冷めるでしょう。

しかし、温泉の温まり方は持続します。

なぜかと考えると、要するに温泉の成分によって熱を発生するような反応が起こるからです。

 

先日も温泉療法の研究のために鳴子温泉と東鳴子温泉に行ってきました。

鳴子温泉の「滝の湯」は温まるだけでなく、活力が湧いてくる感じや足先までジンジンとしたよい感じがします。

滝の湯の適応症は動脈硬化・切り傷・火傷・慢性皮膚病とあります。

私たちの施術でも血液循環をよい状態に保つことは大事なテーマです。

滝の湯の場合は動脈硬化に適応とあります。

これは動脈の状態によい作用があり、入浴すると血管の柔軟性が回復するような反応が起こると考えられます。

動脈は全身にありますので、動脈によい作用があるということはその作用も全身に及びます。

根本的な改善といってよいでしょう。

 

温泉に入ることは温熱効果と共に泉質・成分によって生理的な反応を引き起こすことでもあります。

自然治癒力、自己修復能力を活性化することです。

温泉に入る際には、そのようなことを頭の片隅に置いてその反応を観察し楽しんではいかがでしょうか。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

さとう接骨治療室

 

 

写真:Steven Diaz