今回は可動性は大事という話です。
体が硬いのが良くないということはよく聞きますが、なぜ良くないのでしょう。
運動選手ならともかく、日常に不自由なければ体が硬くて何が悪いというのか。
体が柔らかすぎる「関節過可動性」という問題はあるものの、特別な体質の話になるので今回は触れません。
関節の可動性が小さいと、その分運動の可能性が小さくなります。
180度あるとよいところが、120度までしか動かないならその分の制限されるわけですから、言うまでもないことかもしれません。
しかし、問題は動きが悪いために余計に動かさなくなるということです。
あえて可動性を回復するように対策しなければ、そのまま徐々に可動域は狭くなります。
加齢と共に可動性は狭くなるものですが、適切な運動の習慣があればかなり保てます。
二十歳のころのように走れなくても、関節可動域ならだいぶ保てます。
体幹骨格についてはどうでしょうか。
可動性と言うと四肢のことにばかり注目しがちですが、背骨・肋骨・骨盤の可動性は健康上大変に重要です。
体幹部の適切な柔軟性が損なわれると、神経系にも、内臓系にも負荷が掛かります。
おすすめは無理のないストレッチです。
無理に行なって関節を傷めることになるので、無理は禁物です。
股関節や肩関節等、四肢関節の可動性も大事ですが、体幹部も含めた広い範囲の柔軟性を回復することも大事です。
よかったら参考になさってください。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室
写真:Scott Broome