「神経学的統合不全と歩行」

 

今回は以前にも紹介した、私たちが「神経学的統合不全(スイッチング)」と呼んでいる状態についてです。

原因は様々で、精神的なストレスであったり、直接的な身体の不調であったり、また栄養の偏りや化学的なストレスであることもあります。通常、多いのは日常生活の精神的ストレスと疲労によって生じる体の偏りです。

 

神経学的統合不全の状態になると、しばしば歩行や走行といった日常生活の運動に不調和が生じます。

正常だと歩行時には、右脚が前に出るときは左腕も前に出るという四肢が交差する運動になります。

この際に、この交差した歩行運動がしやすいように自動的に神経的な調整がされています。

右脚を前に出す筋肉は促進され、左足は推進力と支える力が出やすいように調整されます。

同時に、左腕は前に右腕は後ろに振りやすいように神経的な調整も起ります。

このような運動の調整が常に働いて私たちは歩行などの日常生活動作を行います。

 

しかし、神経学的統合不全の状態にあると、こうした右脚と左腕を前に出そうとした時に筋力の低下が起こることがあります。状態の表れ方は様々あるので、交差の不調がいつも起るわけではありませんが、代表的な症状の一つと言えます。

こうしたことが起こると、歩行や走る時に疲れやすくもなり、不意のケガのリスクも高まります。

 

生きていると様々なストレスにさらされ、十分な回復の間も得られないこともあります。

定期的にケアしていても不調が起こることはあるので完全な予防は出来ませんが、深刻な不調になる前に手当することは出来ます。本格的な体の不調が起こる前にケアしていただきたいと思っております。

ぜひ当治療室にご用命ください。

お役に立てることはあります。

 

皆様のご健康とご多幸を願います。

 

 

さとう接骨治療室