よく「施術等してもすぐに元に戻る」という話を聞くことがあります。
確かに、施術したらその後はずっと良い状態が保たれるのならよいのですが必ずしもそうではありません。生活中の動作の偏りや習慣等によって再び身体の不調が生まれてしまうことがありますので、そういう方は日常生活が良い方へ変わっていくように考えていく必要があるでしょう。
習慣によるものでなく、体の反応として悪い方へ戻ることもあります。
体は良い方であっても急な変化が負担になるため、不調が長く続いている場合は良い状態と悪い状態を行きつ戻りつしながら時間をかけて調整していくことがあります。この場合、元に戻ったように感じても以前よりは良い状態なので、悲観せずに取り組んでいくのがよいです。
体の事に取り組む際に大切なのは、小さくとも良い変化を感じていくことです。
不調があると、残存する症状が気になって焦ったり、劇的な変化を求めてしまうのですが、体が良くなるにも必要な経過があります。治癒までにも体の中では様々なことが起こります。生理学的な反応にも順序がありますので、そうしたことを無視することは出来ません。
小さくとも良い方に変わったことに注目していくことは療養する上では大切です。
これは私共のような施術を受ける際に限ったことではなく、医療でも、食養生でも、運動療法でも、体を良い状態にしたいという時の基本的な心構えの一つです。
よかったら参考になさってください。
皆様のご健康とご多幸を願います。
さとう接骨治療室