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卵が先か鶏が先か。子どもの姿勢を考える。

 子どもの頃、よく大人から「姿勢を正しなさい」と言われました。

しかし、自分では背を丸くしているつもりはありません。

 

 姿勢は意識しての運動だけでなく、体の癖や心の癖も現れてきます。

ですから、他から強制されて背筋をまっすぐにしても少々無理があります。

 

 「背筋をまっすぐ」にするという考えを捨てて、体の癖を修正する方を考えるのが近道だと思います。

身体の弾力が取り戻ってくれば自ずと姿勢も正されてきます。

偏りを取り除く調整や体操をしてから、姿勢に気を向けてみましょう。

案外とすんなり、良い姿勢になっているかもしれません。

 

 私の治療室にも、親御さんがお子さんの姿勢を心配して来院されることがあります。

若い人であれば、大体はすぐに改善されていきます。

 

 姿勢という無自覚の運動は本人の意思では何ともならない事が多いようです。

また、意思で姿勢を良くするというのは無理が出てくるようです。

ですから、だらしないとか、弱々しいとか、お子さんを責めないで、

体の問題として取り組まれてはいかがでしょうか。

 

 また、本人に自覚がない場合もありますので、見せてあげるのも一つかと思います。

スマホで動画を撮ってあげるといいかもしれません。

やはりカッコいい方がいいです。

 

「好きで姿勢悪くしているわけじゃないよね?」