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「腰痛と背骨の連鎖」

 慢性的な腰痛でお悩みの方は多いと思います。

原因は人それぞれです。一括りには出来ません。

共通するのは「痛いのは腰あたり」というだけです。

腰痛の方に対して、私が施術するのは、主に背骨と骨盤です。

 

 腰が痛いのに「首の骨が原因です」という事が結構あります。急にそんなこと言われても納得できませんよね。

今回は背骨の連動という事についてお話しします。

背骨の動きについてイメージできると、治癒の助けになります。

 

 背骨は脊柱とも呼ばれますので「柱」のように思われるかもしれませんが、これは間違いです。

背骨が姿勢を保つのは筋肉が緊張するからです。筋肉の緊張がなければ真直ぐではいられません。

居眠りしている人を見れば想像しやすいと思います。

つまり、背骨の構造は柱よりも鎖の方が近いのです。

「連鎖する」という言葉がありますが、背骨の動きも連鎖して互いに影響しています。

 

 頸椎の制限が腰椎に影響して腰に痛みが出ることがあります。(もちろん、逆もありますが。)

例えば、歩行運動時等の連鎖については頸椎1番―腰椎5番、頸椎2番―腰椎4番・・・と関連していくという観察があります。

この連携をカイロプラクティックの方では「ロベットリアクター」と言います。

対応する腰椎と頸椎は反対方向に回旋しながら、全身が協調して歩行運動をします。

 

 では、この時に頸椎の動きに制限があったらどうでしょうか?

当然、腰椎に影響して、腰部痛の原因になります。

腰部にも制限が起りますが、元は頸椎ですので、頸椎の調整をするのが治癒にとっては近道です。

 

 こういった観察から、腰痛への施術でも頸椎を調整することで成果が出ています。

もちろん、首と腰以外にも色々な関連はありますが、運動の理解の助けになれば嬉しいです。

 

 皆様の健康と幸せを願います。

最後までお読みいただきありがとうございます!

 

さとう接骨治療室