「距骨と偏平足」

今回は足の骨のうち、一般にはあまり知られていない「距骨」の重要性についてです。

足の骨は、足の指の骨、指の骨のから連なる中足骨、さらにブロック状の足根骨という骨からなります。

足根骨は、動きは小さいのですが、足首から上の運動に対する影響は大きいです。

距骨というのは、足根骨の一つです。

 

距骨は下腿と接する骨です。

距骨は筋肉が付着しません。靭帯の籠の中にいるようなかたちで存在します。

非常にユニークです。

距骨は足の骨の中心に位置し、足全体の司令塔のような役割があります。

ですから距骨のバランスはとても重要です。

 

距骨の異常のうち、良く知られているのは「偏平足」でしょう。

足の骨の並び方の異常で、土踏まずが浅くなっている状態です。

原因はいろいろあるのですが、距骨の位置が狂っているケースは問題です。

距骨の頭(前方部)が内下方に向いていると、土踏まずが無くなり偏平足になります。

治るには距骨を中心に足根骨の調整が必要です。

足指の運動や足底筋膜の強化も重要ですが、前述の通り、距骨には筋が付着していません。

運動だけで改善するのは困難です。

 

深刻な偏平足になってしまうと、専門家の手技が必要です。

そうならないように、日頃から注意してみましょう。

最も簡単なケアは、足首を回すことです。ゆっくりと丁寧に回しましょう。

手で足先をつかんでやる方法と、足だけで回す方法と両方やってみましょう。

距骨の動きが良くなると歩くのも楽になります。

単純ですが、効果的です。

ぜひやってみてください!