スポーツ選手にとって、骨格の調整がどのような意味を持つか考えていきたいと思います。
スポーツ選手はハードなトレーニングや、試合中のケガなど、日々のケアがとても大事です。
しかし、日本の現状を考えますと筋肉や関節のケアは熱心に行われているのですが、
骨格そのもののバランスが不十分であるように思います。
たとえば、股関節が硬くなったというと、股関節のストレッチが主なケアのようです。
しかし、股関節の動きが硬くなったなら、仙骨と腸骨の関節、恥骨結合といった骨盤の動きも確認する方が効率的です。
なぜなら、股関節は骨盤と大腿骨の関節なので、骨盤を構成する骨どうしの動きが悪いと股関節も影響を受けるからです。
これは単純な話ですが、骨盤の動きは小さい為に見落とされていることが多いようです。
次に、背骨の動きについてです。
背骨の動きなどというと、マニアックに思われるかもしれませんが、
そんなことはありません。これも単純な話です。
背骨の動きが硬いと、脳や脊髄といった中枢神経と、抹消の運動神経の連絡を阻害してしまいます。
ほとんどの場合、日常生活には支障のない軽微なものです。
しかし、アスリートの世界ではどうでしょうか。
コンマ何秒の遅れや誤差で勝敗が分れます。
また、僅かに反応が遅れたためにケガをすることもあります。
私もアスリートケアに携わることがありますので、
その厳しさは感じています。
そこでオステオパシーやカイロプラクティックのように、
骨格の調整をする手技療法をアスリートケアに生かすのも一つの選択肢です。
また、実際にオステオパシー、カイロプラクティックを取り入れているトップアスリートもいます。
私の技術もまだまだ発展途上ですので偉そうなことは言えませんが、
スポーツの現場にいるトレーナーの皆様には以上の骨格のこともケアの対象にされると
選手のパフォーマンス向上、ケガの防止に繋がるのではないかと考えております。
骨格系のケアをすることで筋へのアプローチが容易になる面もあり研究の甲斐があると思います。
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