骨盤は動きます。
四肢の骨のような可動性はありません。
でも動きます。
いろいろな説がありますが、例えば仙骨の動きなら、私たちが参考にしているのは、3つの方向の運動です。
①斜めの軸での運動
②仙椎2番辺りを軸としたうなずき運動
③上下方向の運動
これらの3つの動きが融合して、仙骨が動いているという見方をします。
恥骨結合も運動を考えた場合、大事なところです。
下肢の動きの運動軸の一つだからです。
ここに可動域制限があると腰痛の原因にもなります。
骨盤の動きは小さいのですが、とても重要です。
運動する際に、仙骨に必要な可動性が損なわれると背骨全体に影響します。
また、腸骨を介して下肢の運動にも制限が生じます。
「骨盤調整」と言うと美容痩身がイメージされますが、健康にとってとても重要です。
では、骨盤の動きを保つにはどうしたら良いか?
今現在、筋・骨格に問題が無いのなら「歩くこと」です。
ただし、用足しのついでに歩くのではなく、何も持たずに「ただ歩くこと」です。
荷物があると運動の内容が変わってしまいます。
骨盤にまで十分な作用が行き難くなります。
四肢を伸びやかに動かしながら「ただ歩く」ことが骨盤の弾力を保つには有効です。
新型コロナウィルスの感染拡大防止のために、外出が難しくなっていますが、エクササイズのための散歩は大事な用です。
早朝など、人の少ない時間帯に散歩しましょう。
ぜひ、参考になさってください。
皆様の健康を願います。
さとう接骨治療室 佐藤智紀