· 

「心の傷が体に与える影響」

病は気からとか、心と体は一つという事は、一般に知られている以上に大事です。

心に傷をつけるような悪意や暴言は、もはや暴力行為と言えるでしょう。

 

なぜなら、安心できないような環境では神経的に「健康」「回復」「成長」のスイッチが入らないからです。

そのような環境に置かれると、常に警戒状態で過ごす為にとても疲弊します。

 

さらに疲れても回復せず、体の調整作用も不十分になります。また子どもの成長には大変な悪影響を及ぼします。

こころも体も充分に発達できなくなるのです。

このような理由から、不安を与えるような言動や雰囲気は、暴力だといえるのです。

 

体が良くなるには、治癒力の発揮が欠かせません。

治癒力が発揮されるには、治療行為と共に環境を整えることも非常に大事なのです。

衣食住はもちろんですが、心の問題も重要なのです。

お互いに思いやりをもって、安心して暮らせるようにすることは健康の基礎です。

 

皆様の健康を願います。

 

※今回のお話しは「ポリヴェーガル理論」を参考にしました。

トラウマの生理学に関心のある方に、とてもおススメです。

『ポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」』

(ステファン・W・ポージェス著 、花丘 ちぐさ訳、春秋社刊)