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「ストレスと体の不調」

 

ストレスが原因で体調を崩すことについて、以前に比べると社会の理解がだいぶ進んでいます。 しかし、まだまだ何か特別なことのように思っている方が多いのではないでしょうか。 心のことが体に及ぼす影響は大変に身近な現象で、実際には心と体を切り離して考えることはできないのです。 不安で動悸が激しくなるとか、恥ずかしくて顔が赤くなるとか、心配事で食事が喉を通らないとか、色々あります。 少し専門的な話をしますと、ストレスがかかる状況では、アドレナリンというホルモンを分泌して神経的にも興奮してきます。

これは行動して問題を解決する必要があるためです。 通常は問題が解決されれば興奮が治まり、体の緊張も解けます。 しかし、現代社会のストレスは慢性的に持続することが多いため、緊張が解けずに体調を崩すに至ることが多くなるのです。

リラックスする時間を設ける、湯舟に浸かる、しっかり睡眠をとること等の日常的なケアはとても重要です。 仕事や家事、学業等、一日の大半で緊張が続く方が多いと思います。 なかなか、日常のケアだけでは対処できない時もあります。 そうした状況では、治療院等でのケアを利用するのがおすすめです。

 

余談ですが、アドレナリンの影響は筋骨格系だと脚にきます。

急性のストレスがかかる危機的状況では、闘争/逃走反応と呼ばれる反応が起こりますが、戦うにも逃げるにも、脚が緊張するほうが状況を打開するに都合が良いためであると考えられています。

急性のストレスでホルモンバランスが崩れると、脚を攣る人が多いですが、こういったこととの関連があります。